この記事の要点
中学入試が始まる日は、国の法律ではなく、地域の私立学校の団体の申し合わせや、県・団体がまとめる日程で決まっています。2027年度は、埼玉が1月10日、関西が1月16日、千葉が1月20日ごろ、東京・神奈川が2月1日から始まります。
- 始まる日より前に、帰国生入試や推薦入試を行う地域もある
- 1つの学校が行う入試の回数は、1回だけの学校から8回以上の学校まで幅がある
- 2027年は2月1日が月曜日。日曜日に重なる年に起きる日程の入れ替わりはない
2027年度、地域ごとに入試が始まる日
首都圏・関西・愛知の2027年度入試(2027年1〜2月)について、県や団体が公表した一覧から始まる日を拾いました。
| 地域 | 始まる日 | 補足 |
|---|---|---|
| 埼玉 | 1月10日(日)[3] | 10日と11日に集中。12月に帰国生入試などがあり、2月に入試を行う学校もある |
| 関西(大阪など) | 1月16日(土)[5] | この日以降。大学入学共通テストの初日と同じ日 |
| 千葉 | 1月20日(水)ごろ[4] | 一般入試はこの日からが多い。12月に推薦・第一志望の入試、2月に後半の回 |
| 東京 | 2月1日(月)[1] | この日以降。出願は1月10日以降。帰国生入試は11月20日以降に行える |
| 神奈川 | 2月1日(月)[2] | 2026年度の要項による(2027年度の一覧は未掲載)。帰国生入試は11月〜1月 |
| 愛知 | 1月6日〜2月7日[6] | 学校ごとに分散していて、共通の開始日はない |
| 東京都立の中高一貫校 | 2月3日(水)[7] | 一般枠の適性検査。発表は2月9日(火) |
北関東・中国・九州などは、県や学校ごとに時期が違います。表には、公表された一覧で確かめられた地域だけを入れました。
始まる日を決めているのは、地域の私立学校の団体
東京では、東京私立中学高等学校協会が「選抜開始期日:毎年2月1日以降」「出願開始期日:毎年1月10日以降」と示しています[1]。帰国生入試は、これより早い11月20日以降に行えます。
国の法律が入試の日を決めているわけではありません。東京のように団体が開始日をはっきり書いている地域もあれば、県や団体が各校の日程を集めて公表しているだけの地域もあります。埼玉と千葉は、一覧を見ると一般入試の始まりがそろっています。ただ、そろえる決まりを書いた文書そのものは、今回見つけられませんでした。
埼玉・千葉が1月、東京・神奈川が2月だと何が起きるか
日付の順に並べると、1月10日に埼玉、1月20日ごろに千葉、2月1日に東京・神奈川、2月3日に都立の中高一貫校と続きます。東京や神奈川に住んでいる家庭も、1月に埼玉・千葉の学校を受けてから2月を迎える日程を組めるわけです。
塾や保護者のあいだでは、この1月の受験を「前受け」「お試し受験」と呼ぶことがあります。どれくらいの家庭がそうしているかを示す統計は見つかりませんでした。埼玉・千葉に住む家庭にとっては、1月の入試がそのまま本番です。
予定表で気をつけたいのは、1月の入試回の入学手続きです。千葉県の一覧では、入学手続きの締切が「一時金締切」と「最終締切」の2つの欄に分かれています[4]。2月の発表より前に、何をいくら払う締切が来るのか。受ける入試回ごとに募集要項で確かめます。延納や返金の確かめ方は、合格発表より先に入学手続きの締切が来るときにまとめました。
架空の例日付は説明のための架空のものです。実在の学校の日程ではありません。
- 1月に受けた学校 合格発表
- 1月に受けた学校 一時金の締切
- 7日後
- 東京の学校 試験
- 東京の学校 合格発表
- 1月に受けた学校 最終締切
一時金の締切は、2月の試験より前に来る。いくら納めるのか、辞退したらどうなるのかを、募集要項で確かめておく。
都立の中高一貫校は、2月3日に受けて発表が2月9日です[7]。2月1日〜3日に受けた私立の手続き締切が、この発表より前に来ることもあります。
関西は1月中旬の土曜日にそろう
大阪の私立中学の入試は、2027年度は1月16日(土)以降です[5]。この日は大学入学共通テストの初日でもあります[9]。
塾の解説によると、兵庫・大阪・京都の統一入試日は1994年まで3月1日でした。1995年に2月1日へ1か月早まり、この年は阪神・淡路大震災のため府県ごとに別の日程になったといいます。2006年からは近畿全体で1月の統一日となり、大学の共通試験の日に合わせたとされます[8]。団体の公式な沿革では確かめられなかったので、年は目安として読んでください。
愛知には共通の開始日がない
愛知県私学協会がまとめた2027年度の一覧では、試験日が1月6日から2月7日まで散らばっています[6]。1月の初めに入試を行う学校もあれば、2月に入ってから行う学校もあり、首都圏や関西のように「この日から」とは言えません。愛知の学校を受けるなら、1校ずつ日程を拾うことになります。
入試の回数は、1回だけの学校から8回以上の学校まで
埼玉県の2027年度の一覧(32校)を数えてみました。入試が1回だけの学校がある一方で、帰国生入試も含めて8回以上の学校が8校ほどありました[3]。
回によって中身も変わります。同じ一覧には4科・2科・算数1科・英語・適性検査型・自己アピール型といった方式が並び、同じ日を午前と午後に分けている学校もあります。神奈川県の一覧を見ると、後の回ほど募集人員が少ない学校が目立ちます[2]。
受ける側から見ると、回が多いほど同じ学校に挑める日が増えます。その分、同じ日に午前と午後の試験を入れるなど、予定は詰まりやすくなります。午前と午後のあいだの確かめ方は午前・午後入試の間に確認することにまとめました。
学校がなぜ回数を増やすのかは、学校側の説明がまとまった形では出ておらず、はっきりしません。受験生と会う機会を増やすため、入学する人数の見込みを回ごとに合わせるため、という説明は受験の業界でよく聞きます。学校ごとに事情は違うはずなので、この記事では理由を決めつけません。
2月1日が日曜日の年は日程が動く(2027年度は起きない)
2月1日が日曜日に重なる年は、キリスト教系の一部の学校が日曜日の入試を避け、2月2日にずらすことがあります。受験生の間では「サンデーショック」と呼ばれます。前回の2026年度は、日程を変えた学校と変えなかった学校の両方がありました[10]。
2027年は2月1日が月曜日なので、この入れ替わりは起きません。暦の上では、次に2月1日が日曜日になるのは2032年です。
自分の予定表に直すときの順番
地域の開始日は目安にすぎません。実際の予定表は、受ける入試回の日程を募集要項から書き写して作ります。地域をまたいで受けるなら、次の順に並べると、1月と2月のつながりが見えます。
- 受ける学校が、どの地域の日程で入試を行うかを確かめる(住んでいる都県と同じとは限らない)
- 1月の入試回の合格発表と、入学手続きの締切を書き出す。千葉のように締切が2段階なら両方
- 2月の入試回の試験日と発表を、その後ろに並べる
- 1月の手続き締切と2月の発表のどちらが先に来るかを見る
1月と2月の入試回を入れると、hitomeruが日付順の予定とタイムラインに並べます。予定表を作る(無料・登録不要)
よくある質問
2027年度の日程はいつわかる?
地域で違います。今回確かめた範囲では、東京都立の中高一貫校が2026年6月、愛知が4月に公表し、千葉は7月時点の一覧、埼玉は9月11日の掲載でした[3][4][6][7]。東京の私立中学の2027年度の実施要項は、10月4日の時点で協会のサイトにまだ載っていません。
始まる日より前に入試はある?
あります。東京では帰国生入試を11月20日以降に行えます[1]。千葉では12月に推薦や第一志望の入試があり[4]、埼玉や神奈川でも12月までに帰国生入試を行う学校があります[2][3]。
関西の1月16日は、大阪以外も同じ?
近畿の2府4県で同じ日にそろえているとされます[8]。公式の案内で確かめられたのは大阪の連合会の分です[5]。京都・兵庫・奈良などの学校を受けるなら、その学校の募集要項で日付を確かめてください。
関連記事
地域の違う入試回を、1つの予定表に並べる
埼玉・千葉の1月の回と、東京・神奈川の2月の回を入れると、日付順の予定・表・タイムライン・カレンダーができます。1月の手続き締切と2月の発表の順番を、印刷した紙でも確かめられます。
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出典
- 東京私立中学高等学校協会「知っておきたい入試のこと」 https://j.tokyoshigaku.com/knowledge/index.html (2026年10月4日確認)
- 神奈川県私立中学高等学校協会「私立中学校生徒募集要項(令和8年度)」 https://phsk.or.jp/wp-content/uploads/2025/10/r8-exam-j.pdf (2026年10月4日確認)
- 埼玉県「令和9年度埼玉県私立中学校入試要項」(2026年9月11日掲載) https://www.pref.saitama.lg.jp/a0204/nyuusiyoukou.html (2026年10月4日確認)
- 千葉県私立中学高等学校協会「令和9年度 千葉県私立中学校・中等教育学校 入学者選抜試験日程」(令和8年7月現在) https://chibashigaku.jp/hs/pdf/reiwa09_selection.pdf (2026年10月4日確認)
- 大阪私立中学校高等学校連合会「入試情報」 https://www.osaka-shigaku.gr.jp/news/ (2026年10月4日確認)
- 愛知県私学協会「令和9(2027)年度入試に係る愛知県私立中学校入試日程一覧」 https://www.aichi.sc/cms/wp-content/uploads/2026/04/R09nyuusi-nittei-jh.pdf (2026年10月4日確認)
- 東京都教育委員会「令和9年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定に関する実施要綱・同細目について」 https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/secondary_school/entrance_exam/release20260611_01 (2026年10月4日確認)
- 総合進学セミナー「令和時代の中学受験!平成との違いは?~中学受験の今と昔7つの変化」(2025年2月7日。塾の解説で二次資料) https://www.sougousingaku.co.jp/blog/cat/post-944.html (2026年10月4日確認)
- リセマム「【共通テスト2027】実施要項公表…本試験は1/16・17」(2026年6月3日) https://resemom.jp/article/2026/06/03/86279.html (2026年10月4日確認)
- リセマム「【中学受験2026】サンデーショック?チャンス?2月1日入試の女子校が日程変更」(2025年9月29日) https://resemom.jp/article/2025/09/29/83471.html (2026年10月4日確認)
更新履歴:2026年10月4日 公開